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自分に溶かし込む

空手を自分に生かす3つのポイント

 

 1 基本的なことについて

 

 2 常に注意すべきこと

 

 3 心のコントロール

基本的な事について

基本的な立ち方(三戦立ち等)や、構え方(三戦、組手構え)や、姿勢、目線、意識などは、自分だけの自主トレでは気づきにくい事です。

基本的だからこそ、実際に指導を受けないと分かりません。又、指導を受けても、その大切さが自分で気づかないと意味がありません。

基本は、それだけで組手や試合等で使用する、というのではなく自分の身体に溶かし込んでいくものです。

自分の身体と心を、空手的な動きのできる身体、空手という武道を通して生きる心というものに変えていくという事です。

空手の動きは、日常での動きとは異なり、又、精神的なものも異なります。

 

常に注意すべきこと

岡山支部では組手の際に、まず相手の目をみて目をそらさないこと、慌てずちょっと落ち着くこと、両手のガードを下げないこと、に注意して練習を行っています。文章で表現すると簡単ですが、実際に身に着けるためには、道場での真剣な練習の積み重ねが必要です。

相手の足元に気を取られて、目線が下ばかり見ていては、相手の意識には反応できません。又、パンチに反応する事も難しくなります。

人間、イザというときには、パニックになってしまい動けなくなります。いろいろな技を覚えて「あれもできるし、これもできる」は、心に余裕のないうちは、「何もできない。できなかった」と同じ事になりかねません。

それよりは、一つ、二つのコンビネーションの技、サバキしか出来ないけれど「確実に使える」ほうがいいです。

その使える技からバリエーションで、広がっていく方が実戦的です。

まずは、基本的なパターンを身にっけて行きましょう。

 

心のコントロール

空手の練習は、身体を使って行いますが、その身体をコントロールするのは自分の意識であり、心です。

練習中は、他の事を考えないのはもちろんですが、自分の腕、足、などの動きを思うように動かせるようにします。

逆に、呼吸法で身体を使って心のコントロールも行います。

身体の動きを一切止めて、目も閉じて心に集中する黙想も行います。

いつしか、心のコントロールができるようになってきます。

夜眠る際に、過去の嫌な出来事などを思い浮かべそうになっても、意味のない事だと気づけるようになります。

過去には戻れないし、嫌な事を思い出しても自分の心を苦しめるだけで、何の影響も他に与えません。

空手が、練習できる今の自分の健康状態、経済状態、仲間と家族に感謝して、今という時間を過ごせるようになります。

切れそうになったり、怒りそうになったりする自分に気づいて、気持ちにストップをかける。

空手を通じて、今という時間、幸せな時間、人生を送ることが出来ると思います。